人間の身体は様々な器官が集まってできており、全体として一つのシステムを構成しています。
身体のそれぞれの器官は単独で動いているのではなく、互いに膜で繋がりあって連動しています。
そして、各器官がお互いに協調し合い、全体として調和を計りながら働いています。
物理的外傷(骨折や転倒、事故など)や様々な出来事による心理的外傷、日々の精神的なストレス、生活習慣(食生活や生活環境など)により、身体の構造(骨格、臓器、神経、血管など)に捻れや圧迫、収縮が生じます。
それらは膜による構造的な繋がりや生理学的な機能の連携によってその他の器官にも影響を及ぼし、身体の働き(神経、血管、リンパの流れなど)が低下または停滞することによって様々な器官への栄養供給が遮断され、排泄作用も低下し、自らを修復し回復するプロセス(自然治癒力)が妨げられてしまうのです。
その結果として、病気や痛みなど様々な症状が引き起こされます。
そこでオステオパシーでは、痛みや症状の原因が必ずしもその部分にあるとは考えず、身体全体を解剖学・生理学の知識に基づいて診察し、痛みや症状を引き起こしている根本的な原因を探し出します。
そして、その原因に対して主に手技によって治療を行います。根本的な原因を取り除くことにより、身体が本来持っている、自らを回復する力を引き出し健康な状態へと導くのです。